ジンマへ

エチオピア 6週目。

11月の2週目に語学訓練、文化交流、森林保護活動地区見学を目的としたファーマーズステイのため、アディスの西南西6時間ほどの場所にあるジンマというコーヒーの名産地へ同期隊員と共に行った。
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始めてアディスから出ることになる。車や人でごみごみした世界から一気に開けた見晴らしのいい場所へ出れた時はとても気持ちが良かった。
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始めのうちは車からたくさんの写真を撮ったり予想以上に緑が多い大地に驚き、まるで北海道にいるような気持ちになった。 道のりは何度がアップダウン、カーブを繰り返し、あまり心地のいいものではなかったが気持ちは上がり気味だった。

到着初日はジンマのプール付きでなかなかセンスのいい音楽が流れる一番大きなホテルで夕食をとりながらジンマで森林保護活動中のJICAエキスパートの2人と会いファーマーズステイのスケジュール確認や森林保護活動の話しを聞かせてもらった。
夕方、ジンマの特産品として知られるジンマ椅子(一つの丸太からくり抜かれて出来たい小さいシンプルな椅子。)を1つ買った。たったの60Birr。日本に持って帰ろうかと思ってる。

翌日は朝、ジンマの中心街を離れさらに西に一時間半、車を走らせる。途中から土と砂利の道に変わりヤギや牛が道を横切ったりする中、車は砂ぼこりを舞いあげながら走った。時々人とすれ違ったり中規模の町があったりした。
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到着した村には過去にヨーロッパのNGOが作った施設があり、そこの敷地内の建物の中に持って行ったテントをはりそこを寝床とする。 その日は隊員も一人一人に別れお昼からそれぞれのホストファーマーの家へ行き、片言のアムハラ語を駆使してコミュニケーションをとりファーマーと好き勝手な事をする。 
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だいたいのファーマーはかなりの土地をもっており、様々な野菜、コーヒー、穀物を育てている。
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ジンマはオロモと呼ばれる民族が主に住んでいてアムハラ語はあまり使われていない。それでもアムハラ語が唯一自分と相手の共通語なので苦戦しながら会話をした。ところどころでサトウキビを切ってかじったり木に生っている果物を食べるのにも苦戦した。

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ファーマーズステイがどんなものかは先輩隊員から聞いていたので、びっくりするような事はなかった。ホストの子供たちと遊ぶのは、言葉もいらないし面白かった。
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コーヒー豆を摘む女の子たち。
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インジェラとパンとあまいあまい紅茶とコーヒーをたくさん頂いた後、テントを張った施設に戻る。 6時半には全員帰還し薪がたくさんあったので焚火をおこし、それぞれその日に見たもの、したことを話しながらみんなで火を囲み暖をとった。

人口の光が皆無に近いこの地域では夜の星の光を遮るものは少ない。みんなで夜空の天の川や流れ星にみとれていた。
九時前には、くまとあんちゃんと同じテントに入り川の字になって眠りに着いた。ただしあんちゃんはずっとダニか何者かと夜中じゅう格闘していたらしい。


朝は冷え込む。たぶん10℃を下回ったと思う。2日目は朝からそれぞれのファーマーの家に戻り、またそれぞれの行動をとる。 日曜日なので、村の広場に近辺からあつまった人たちがガバヤ(野外マーケット)を開いていた。
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収穫した野菜、ヤギ、衣類、雑貨など。始めはホストのファーマーと2人で歩いていたが、人だかりがあったので近づいてみると、あんちゃんだった。20人くらいの子供に囲まれていた。けいこも子供にかこまれていた。 しばらくあんちゃんといっしょにガバヤをぶらぶら30人くらいの人に囲まれながら歩いた。
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ガバヤで人ごみに誘われ進むとヤギを絞める場所に着いた。3人がジタバタするヤギを地面に押さえつけ、あっさりとナイフが首に入っていく。8割ほどナイフが入ったとこで止め、ぶらぶらになった首の動脈から血が勢いよくでている。目は完全に死んでいる。しかしたまに四肢がびくっびくっと動く。2~3分ヤギはほったらかしにされる。動脈からの血はとまり、そのあとナイフで皮をはがされてゆく。
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ホストファーマーに促されそこを去った。

自分達がいつも当たり前に口にしている肉。ハンバーガーも唐揚げも、スーパーの肉も、誰かが育て、誰かが殺し、加工されてテーブルの上に並ぶ。 
いつか、自分の手でヤギや牛の命を絶つ機会があればやるべきなのかもしれない。

庭先で摘んだコーヒーを乾燥させている奥さん
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水を運ぶ子供
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午後はホストの家に戻る。持って行ったカメラにネパールやタイの写真が入っていて、それを見せ始めたらホストの子供と一緒に頭をぎゅうぎゅうに押しつけながらの上映会になった。ブッタやヒンドゥーの神々の写真をみせたら「ジニー」(悪魔という意味)と呼んでいた。
その日もホストの家で腹いっぱい食べろ食べろと勧められ、インジェラやパンをたくさん食べ、午後は2時間ほどホストと一緒に昼寝をし、さらに家を出る前にもう一食すすめられてからホストファーマーファミリーにお礼を言いテントのある施設に戻った。
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その夜も同じく焚火をおこし前夜みんなで決めた通りジャガイモを買い込み、やきいもをした。
星空の下、焚火にあたりながらほくほくのジャガイモに塩をかけて食べるのがどれだけおいしいかは知ってるでしょ?

朝早くテントをたたみ、ランドクルーザーに荷物を詰め込みジンマの町へ戻る。隊員はコーヒーの豆を購入し、それからまた6時間かけてアディスへ戻る。来るときはあれほど興奮していたのに帰り道は眠く道のりの半分は寝ていた。

アディスに着いた時に、なんとなく旅行から東京に帰ってきた時の感じに似ていた。
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by hoop29 | 2009-11-18 22:07 | ETHIOPIA