エチオピア北部

5月の初旬にエチオピア北部のアクスムから車で南東のメケレまでを隊員仲間と旅した。 
アクスムのオベリスクは世界遺産であるが、今回のメインとなったのは、アクスムとメケレの間にある、岩壁の上につくられた教会だった。
アクスムはエチオピアの最北にある町である。飛行機の中からは、去年の1月に訪れたシミエンナショナルパークが眼下に見え、世界の果てと思わせるような山々がすばらしい景色を見せてくれた。
アクスムではオベリスクを見てまわり、その後は近くの小高い山へ散歩に行って景色を楽しんだ。

翌日の朝、予約しておいた車が迎えにきて、デブラダモというアクスムから3時間程離れたアスファルトの道もない奥地へ僕らを連れて行った。
アクスムから1時間ほどで景色はかわり、グランドキャニオンか、ナウシカにでてくるような異様な形をした岩の山々が次々を現れ、車の中で退屈することはなかった。
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アスファルトの道をはずれ、一時間ほど行くと、いくつかある岩山の一つの近くで車は止まる。目を凝らすと、岩壁の途中に人がひもにぶら下がっているのが見えた。 デブラダモの入り口である。

岩壁の下にくると、靴を脱がされ、入場の為にお金が必要なことを説明される。15メートル程のほぼ垂直の岩壁の上から垂れているロープは革で編んだもので、かなり汚く臭い。命綱を体に巻き、一人一人登っていった。 
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上にあがってすぐに教会があるものかと思っていたが、上は平らな平地になっており、小さな村のようになっていた。その一角に一際目立つ頑丈な造りの建物が現れた。近くの牧師(司祭)に付き添われ、中に入る。 建物は大きな木のむくの柱が組まれており重層感がある。壁にあるキリスト教の絵画や、本当に古そうな、エチオピアの昔の文字で書かれた聖書等、建物の中は神聖な空気がたちこめていた。 来て良かったとみんなが言った。
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その日は、そこからさらに車で数時間移動し、ゲラルタという町まで、でこぼこ道を車は走った。
ゲラルタではゲラルタロッジというイタリア人が経営するエチオピアで最高級とえるロッジに予約をとっていたので泊まった。 ロッジのデザインとホスピタリティ、見渡す限り荒野と岩山が見える景色、星空、どれをとってもエチオピアでベストだった。
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次の日は、アブナ イェマタという、これもまた岩壁の上に岩を掘ってつくられた祠のような教会へ向かった。ここでも景色に圧倒された。 この日もトレッキングとクライミングがもれなく付いてくる教会への訪問となった。 
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とにかく、「よくもこんな場所にこんなものを造ったな」と思わずにいられらなかった。しかも、この近辺にはこのような教会が数カ所点在するという。

一時間ほどかけて、祠に着き、やはり入場料を払う。祠の天井、壁には天使やセント ギョルギスの絵が描かれている。狭いところなので、それほど滞在しなかった。 でも皆クライミングは結構楽しんだみたいだ。
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午後はいつもの様に途中の町でインジェラを食べ、夕方にはメケレに到着する。メケレはエチオピアの首相メレスの出身地であり、多くの開発のお金が入ってくるせいか、とても発展して奇麗な町だった。
翌朝、空港に向かい、アディスアベバへ帰った。

久々の国内の旅行であったし、今までとは違う雰囲気の場所を訪れて、とても新鮮な旅だった。
エチオピアの惜しいところは、こうやって世界に誇れるすばらしい遺跡や絶景があるのに、知名度が低いのとアクセスが難しいところにある。
エチオピアに興味がある方は 旅行人『はるかなる神の国へ エチオピア』 2007冬号
を是非見ていただきたい。
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by hoop29 | 2011-06-03 09:05 | ETHIOPIA